「デゴイチ」の愛称で親しまれたD51型蒸気機関車が展示されている岩出市根来のSL公園と、隣接するねごろ歴史の丘で4月27日㊏と28日㊐、「集まれちびっこ広場 鉄道祭り」が初めて開かれる。旧和歌山県会議事堂やねごろ歴史資料館を管理するねごろ歴史の丘管理協会が企画。同協会の田作俊一さんは「ボランティアの整備で保存状態が良いSLと、根来一帯の豊かな歴史と自然を知ってもらい、周辺の活性化につなげたい」と張り切っている。
SL見学や模型運転会
SLは1972年まで紀勢本線、東海道本線などで活躍し、引退後は海南市で保存されたが、2003年に岩出市へ。同丘に隣接する赤井工作所の敷地内にあり、有志でつくる保存会が掃除や油差しなど整備している。しかし、観光客から「場所が分かりにくい」との声が同協会に寄せられていたため、鉄道イベントで公園と同丘を巡ってもらおうと考えた。
議事堂では、鉄道模型運転会を開催。鉄道車両メーカーOBらでつくるグループが手作りのミニ車両を、桃山学院大学鉄道研究会が模型を走らせる。JRや和歌山電鐵のグッズ販売、根来鉄砲隊の衣装体験も。SL公園では、保存会メンバーが車両各部の説明や石炭を入れる火室内をライトで照らして解説。若もの広場はミニ列車に乗車できる。景品がもらえる鉄道クイズラリーや地元飲食店による出店もある。
両日とも午前10時~午後4時。同協会(0736・61・1160)。
写真=「SL公園を知って」と田作さん
(ニュース和歌山/2019年4月20日更新)