近代美術館 地域創造大賞 和歌山県で初受賞

 創造的で文化的な表現活動に功績のあった公立施設を顕彰する「地域創造大賞(総務大臣賞)」に、和歌山市吹上の県立近代美術館が選ばれた。一般財団法人地域創造が2004年に始め、今回が20回目。県内施設では初の受賞となる。

「なつやすみの美術館」で学芸員が子どもたちに解説

 同館は1994年、黒川紀章の設計で開館。保田龍門や川口軌外ら郷土作家の作品を積極的に収集するとともに、地元作家にちなんだ企画展を開催。また、「なつやすみの美術館」では、小学生の〝こども美術館部〟が学芸員の解説を聞きながら作品を鑑賞し、感想を述べたり質問し合ったりする、探究型の学びを提供している。

 同館総務課の玉井俊充さんは「和歌山出身の作家を地元の人に知ってもらおうと学芸員たちが頑張ってきたことが認められたと実感しています。今後も、皆さんに気軽に足を運んでもらえる施設を目指します」と話している。

(ニュース和歌山/2024年1月13日更新)