国体を3ヵ月後に控え、和歌山市内で道路整備のピッチが上がっている。水軒口の東側は拡幅が進み、園部周辺は車がスムーズ、吉田交差点から和歌山インター方面も拡幅・新設工事の真っ最中だ▼ビッグイベントに向け、道路整備をするのは昔も同じ。黒潮国体前には、国体道路や堀止─高松間が新設された▼一方、まったく進まない道もある。代表格は、和歌山駅東口から東側の道路。幅40㍍の立派な道が500㍍足らずで終わる。1967年度の計画では1・4㌔先まで行くはずで、現在も計画は残る。が、現況より先の着手は未定だ▼国体でもなければ道路敷設が進まない状態に、「市民生活よりイベントの方が大切か?」との思いが湧き起こる。ただ、そんなイベントが2回あっても、和歌山の玄関口から1・4㌔の道すらできていないのは、どう考えてもおかしい▼加えて、ほかの未完成道路は国体後に整備が進むのか、不安がよぎる。ひょっとして、数十年先の次の国体まで待たねばならないのかも。(小倉)
(ニュース和歌山2015年6月20日号掲載)