すさみ町在住の作家、原きよかさんの青春小説『再海~SAIKAI~』が今年映画化され、7月7日㊐に和歌山市新和歌浦の和歌浦芸術区で上映される。神戸、明石を舞台に運命に導かれる男女の物語で、原さんは「人と人の運命的な縁を感じてほしい」と願っている。

 原作は、2013年に原さんが文芸社から発行した。1984年夏、デビューを目指すバンドのギタリスト夕也と、画家を目指す望が出会う。夕也に心を寄せる望だが、思いを伝えられない。10年を経て望は医師と結婚。その1年後、阪神大震災に見舞われる。思わぬ場所で再会した夕也と望は…。

 映画は、「海」を感じられる街を舞台に、80年代を象徴する音楽が彩る。原さんは「共通の〝あるモノ〟が2人をつなぐポイントです。再会は人生のうちで、感動的で素晴らしいこと」と強調している。

 上映は7月7日㊐午後2時から。1500円、当日1800円。県文、和歌山城ホールほかで販売。芸術区(073・447・9170)。

(ニュース和歌山/2024年6月22日更新)