読書案内「つかさ食堂」 企画展
和歌山県内の高校、大学の図書館司書7人による10代向け読書案内「つかさ食堂─ほんのおしながき」で紹介した本の企画展「つかさ食堂×和歌山県立図書館」が7月12日、和歌山市西高松の同館で始まった。
これまで掲載した63冊を展示、貸し出しており、箕島高校学校司書の白樫聡子さんは「本好きの大人にもオススメ。今まで興味がなかったジャンルの本と出合ってほしいです」とアピールしている。
つかさ食堂は、「司書=書を司る」メンバーが選んだ本を、食堂のメニュー表のように紹介するフリーペーパー。2021年末に創刊し、3~4ヵ月に1回のペースで、発行している。
毎号6~7冊を扱い、学生が主人公の青春物からSF、ミステリーなどの小説、児童文学、戦争と平和が題材の写真集、スポーツ選手のフォトエッセイ、イラストレーターの画集など幅広い。目を引くキャッチコピーに本の紹介文を添え、順番に担当するコラムでは、図書館の仕事を通して感じたこと、発見したことを簡潔にまとめている。
今月発行した10号は、表紙絵を和歌山市出身のアーティスト、中口環太さんが手がけ、初めて「図書館にまつわるものがたり」とテーマを決めて本を選んだ。県内の学校や公立図書館、書店など26ヵ所に設置している。
展示は、本を手に取ってもらいやすいよう表紙を見せて並べ、紹介文を手描きした。同館の坂口佐知子副主査司書は、「紹介された本を読んでほしいと企画した。初日からにぎわい、ポップを熱心に読んで借りて行く人が多いです」と話している。
午前9時~午後7時(土日祝6時)。㊊休み(祝日の場合は翌平日)。8月29日㊍までは児童室前、30日㊎から中高生向け図書コーナーに常設。
(ニュース和歌山/2024年7月27日更新)