日本選手権制覇目指す
フルコンタクト(直接打撃)で競う新極真会の世界大会「第一回空手チャンピオン・オブ・チャンピオンズ」(KCC)が7月21日に東京で開かれ、和歌山支部(黒岡八寿裕支部長)の岡田侑己さん(27)が初代王者に輝いた。自身の初優勝を世界大会で決めた岡田さんは「決勝では突きを顔面に受け、ふらつきましたが、観客からエールが届いたことで、立ち向かうことができました」と振り返った。
KCCには世界106の国と地域から選抜された男女各8人が出場。岡田さんは昨秋の第13回全世界選手権5位入賞と試合内容の良さが認められた。
5歳から空手を始め、高校3年時に学年別の全国大会で優勝したが、一般の部では昨年の全世界5位が最高。無差別級で強敵が居並ぶKCCで初優勝を目指した。
初戦のアントン・ジマレフ選手(カザフスタン)戦は、得意の足技が当たり始めると相手のペースが落ち、突きや後ろ回し蹴りでたたみかけた。準決勝は、昨年の全日本を制した渡辺優作選手と真っ向から打ち合い。延長で膝蹴りや前蹴り、さらに回転蹴りで圧倒した。
決勝は、全世界で下したエヴェンタス・グザウスカス選手(リトアニア)と対戦。積極的に攻めてこられたが、突きで距離を保ち、回転蹴りを決め、最後は突きの連打で勝利をたぐり寄せた。
ミット打ちを中心に自分を追い込み、万全の体勢で臨んだ大会。「10月5日、6日の全日本では、集中力を切らさないようにし、優勝を取りに行きます」と拳を握りしめた。
写真=トロフィーを手に笑顔を見せる岡田さん
(ニュース和歌山/2024年9月14日更新)