音楽とダンスが出会う夢の旅

 10月に和歌山県民文化会館小ホールで上演される「音楽とダンスが出会う夢の旅〜響きの先のあしたへ」の一部が8月27日、関係者に公開された。

 クラシック音楽と現代ダンスがコラボするコンサート。和歌山市のヴァイオリニスト北島佳奈さん、同ピアニスト上野絵理子さん、現代ダンスのセレノグラフィカ(隅地茉歩さん、阿比留修一さん)が出演する。

抱負を語る出演の皆さん

 4人は昨年度、県のアウトリーチ事業に参加。かつらぎ、上富田、串本の小学校を訪れ、芸術を通じて子どもたちと交流した。県文では、交流で得た感動や発見、驚きを〝夢の旅〟と題して演奏とダンスで伝える。

 この日は、北島さんのヴァイオリンにのせてセレノグラフィカの二人が独創的な踊りを披露。観客が、手の振付に挑戦するコーナーでは、テンポが速くなるにつれ、ついていけなくなる人が続出し、会場全体から笑みがこぼれた。

 また、出演者のトークタイムで、隅地さんが「アウトリーチは双方向。私たちが子どもたちに差し出す以上に、多くのものを受け取りました」と感慨深く思い返すと、北島さんは「来てくださった皆さんが、感動のその先に『明日からまたがんばろう』と思えるような、活力となる舞台をお届けしたい」と意欲的だった。

 10月13日㊐午後1時半。500円。高校生以下は無料だが整理券が必要。全席指定。県文(073・436・1331)。なお、訪問した3町でも実施する。

(ニュース和歌山/2024年9月14日更新)