附小生 観測隊員の話に興味津々
南極観測隊員から、「現地で何をしたか」「どんな生活を送ったか」を学ぶ出前授業が10月25日㊎、和歌山市吹上の和歌山大学附属小学校で開かれた。全校児童396人が、日本の暮らしとは違う話に聞き入っていた。
この日は、教員南極派遣プログラムで海を渡った広島叡智学園中学校の教師、南迫勝彦さんと、岩石や鉱物を調べる高輝度光科学研究センターの森祐紀さんの2人が登壇。昨年11月に出発し、約1カ月半かけて南極に行ったとの話に、子どもたちは「行くだけでそんなにかかるの?」と驚いていた。
1月中旬まで昭和基地で過ごした南迫さん。この時期の南極は季節が夏で、昼間の気温が28度と想像より暑かったこと、昭和基地付近でとれることからショウワギスと名付けられた魚を釣ったことを話した。
一方、基地ではなくテントを張ってキャンプをしながら研究に励んだ森さんは、ブリザードと呼ばれる猛吹雪でテントが吹き飛ばされそうになったことを紹介。また、人間が気になるのか、テントに近づいてくるペンギンの動画を見せると、「かわいい」「さわってみたい」と歓声が上がった。
1年の川村藍那(らな)さんは「雪はいっぱいだったけど、もっと氷があるのかなと思っていました」、3年の小島桐吾(とうご)くんは「もし行けるなら、僕も釣りがしてみたい。あと、南極の氷はいつからあるのか調べたいな」と興味がわいていた。
(ニュース和歌山/2024年11月16日更新)