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 スペイン人アーティストらによる作品展「スペイン現代陶芸と日本の交流芸術祭『ミシオン・セラミカ』」が7月19日~9月27日の土日、紀美野町小畑の八幡工房で開かれる。主催は同工房と、近代建築の活用や芸術活動の企画を行うNPO銀聲舎(ぎんせいしゃ)。

 同工房は現代陶芸を通した日本とスペインの交流を続けており、2008年に和歌山、10年に東京とスペインで芸術祭「レラシオン・セラミカ」を開いた。スペイン語でレラシオンは「関係」、セラミカは「陶芸」の意。

 今回のミシオン(「伝道」の意)・セラミカでは、スペイン人アーティスト19人と現地で腕を磨いた経験を持つ千葉在住の北尾望さんの計20人が作品を発表する。公開は土日のみ(9月19日と20日は休み)で、午前11時~午後5時。

 イベント総合ディレクターで、同工房を主宰する井澤正憲さんは「現在、ヨーロッパで活動する作家は表現する際、素材の1つとして陶を使った立体造形を制作する傾向があり、今回の展示は一般的にオブジェとして認知されるものが主となります。五感を使って体感してもらえる場をつくります」と話す。会期中、20人は和歌山に滞在し、制作に励む。和歌山で仕上げた作品を発表する機会も設ける予定。

 関連イベントも多彩だ。和歌山市和田の障害福祉サービス事業所ウイズの利用者の作品と08年のレラシオン・セラミカでの作品を7月22日(水)~27日(月)、県民文化会館と同工房で展示。また、「現代陶芸・和歌山の陶芸」をテーマにした美術展「ルガ・サテリテ」を7月18日(土)~9月27日、和歌山市島崎町のもくれんと本町のロザリータで行う。

 詳細やこのほかの関連イベントはミシオン・セラミカHP、またはフェイスブック。  

写真=2010年のレラシオン・セラミカで制作された作品

(ニュース和歌山2015年7月18日号掲載)