2015080803kobata

 多くの国民が反対していますが、僕は安保法案については賛成です。ちょっと怖い部分もありますが、今の国際状況を考えると「しょうがないのかな」という意見です。

 ただ、全てに賛成というわけではなく、「これはおかしい」と思う点があります。最近、安倍晋三首相が国会やテレビ番組で、集団的自衛権について具体的なケースを交えて説明していますが、法律などのルールとして決まっているというより、「自民党が決めたルールではこうです」という印象を受けます。

 これはつまり、「いまはこのルールで行くけど、将来的にはそのときの与党によってルールを変えられる」ということではないか?と思いました。もし、政権や首相が交代したらどうなるのでしょうか? この安保法案は、日本だけでなく他の国にも影響を与える法案なので、とても問題だと思いました。やはり国としてちゃんとしたルールを決めるべきだと思います。

 そして、僕は安保法案に賛成ですが、反対する人の意見も分かります。デモをしている人を批判するつもりはありません。人それぞれ、いろんな意見があって当然だと思います。

 しかし、戦争法案とか、事実と異なる表現をして批判するのは違うと思います。また、「安保法案は憲法違反だ」という意見もありますが、それを言うなら、そもそも自衛隊の存在自体が憲法違反です。今の時代で自衛隊がない日本って想像できないですよね。怖すぎます。いま日本が戦争しないで良いのは、憲法9条のおかげではなく、自衛隊がもつ抑止力とアメリカのおかげなのだと思います。

 安倍首相の話のところでも触れましたが、やはり時代は変わっていくので、何十年も前に作った憲法ではなく、ちゃんと憲法改正をして、いまの時代に合った憲法に作り変えることが必要だと思います。今回の安保法案で、憲法改正の必要性を改めて感じました。

◇     ◇  

 皆さんのご意見をお寄せ下さい。応募先=〒640・8570ニュース和歌山編集部、FAX(073・431・0498)、メール(nwtoko@nwn.co.jp)。

(ニュース和歌山2015年8月8日号掲載)