◆眼科
吉村眼科 吉村 利規院長
A. 「カラコン」とは、度なしのおしゃれ用カラーコンタクトレンズのことです。最近では、高校の眼科学校健診の際にも、カラコンを装用している生徒を見かけます。若い女性を中心に人気がありますが、国民生活センターによると、誤った使い方をして目の異常を訴える人が増えてきています。
カラコンは高度管理医療機器であり、度ありの透明コンタクトレンズと同様、薬事法の規制対象です。厚生労働大臣の承認を得た製品を、都道府県知事の販売業の許可等を受けた販売所で購入しているはずですが、購入時に十分な指導をされていないことが多く、トラブルの原因となっています。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が、カラコンによる眼障害を少なくするため、インターネットサイト「eye care カラコン」を立ち上げ、啓発に取り組んでいます。カラコンは製品によって、装用期間や手入れの方法が異なります。添付文書をよく読み、必ず指導に従って下さい。使用期限を守らず着けたままにしたり、友人と貸し借りしたりすることは絶対にダメです。
「カラコン無しでは人前に出られない」という人もいます。眼科で定期検査を受けて、安全に装用しましょう。
(ニュース和歌山2015年8月22日号掲載)