2017年春に伏虎小中学校として統合移転する伏虎中学校の跡地利用に関し、建築家や企業経営者でつくる「みんなで伏虎中跡地を提案する市民の会」(橋本雅史代表世話人)のメンバー4人が8月28日、和歌山市役所を訪れ、「市民ワークショップによる利用方法の検討や基本構想策定協議会への市民参画」などを求める要望書を尾花正啓市長に提出した。
伏虎中跡地については、和歌山市民会館移転と県立医大薬学部誘致の方向で進んでいる。市駅と周辺の再開発も含め、行政主導で計画が進む現状に疑問を抱いた橋本代表世話人らが、「まちづくりの大きなビジョンが市民に見えにくい。市民参画、官民協働による利用案の実現を」と、2月に同会を設立し、協議を重ねてきた。
要望書を受け取った尾花市長は「薬学部はまだ本決まりではない」としたうえで、「専門的な大学は和歌山に必要。まちなかに設置すれば、にぎわい創出になる。できるだけ市民の意見を聞きたい」と応じた。
写真=要望書を手渡す橋本代表世話人(右から2人目)
(ニュース和歌山2015年9月5日号掲載)