チーム和歌山に勢いを 体操 田中和仁・佑典選手
2012年のロンドン五輪体操男子団体、日本の銀メダル獲得に貢献した田中和仁選手(徳洲会)、佑典選手(コナミスポーツクラブ)兄弟が県成年男子チームを頂点に導くべく、地元での演技に挑む。「会期前開催なので、チーム和歌山の勢いになれたら」と和仁選手。佑典選手は「10月の世界選手権に向け良いトレーニングを積めている状態で、地元の方に演技を披露できるのはうれしい」。登場は9月12日(土)だ。
写真上左=弟の佑典選手(コナミスポーツクラブ提供)
写真上右=兄の和仁選手(徳洲会体操クラブ提供)
元気と感動届ける演技
男子の体操はゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目で競う。兄の和仁選手が得意とするのは、2009年の世界選手権種目別で銅メダルを獲得した平行棒。佑典選手も「兄の体操といえばやはり平行棒でしょう。日本の体操選手の中では比較的身長が高い方で、演技をするとより大きく見える。爪先までまっすぐな倒立の姿勢の美しさは、体操を知らない方でも分かりやすいと思います」と解説する。
一方、佑典選手の注目点について、和仁選手は「世界選手権代表選手なので、6種目全部見てほしい」。そして、「特に鉄棒は絶対に見逃さないこと」と続ける。佑典選手自身も「鉄棒で高難度の離れ技を繰り返すところはダイナミックで迫力がある。最後の着地まで目が離せず、そこで足が一歩も乱れなかった時は会場も盛り上がります」と語る。
共に〝地元の方々への恩返しの舞台〟と思いを込める2人。和仁選手は「たくさんの人に支えられ成長してきました。しっかり演技で期待にこたえたい」、佑典選手は「今のこの良い状態で臨める国体で、自分の演技を通じて多くの方に元気や感動が届けられれば」。地元愛を胸に、兄弟が共演で魅せる。
写真上右=平行棒を得意とする和仁選手 (徳洲会体操クラブ提供)
写真上左=世界選手権を控えた佑典選手は全種目に注目(コナミスポーツクラブ提供)
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田中兄弟が出場する体操競技成年男子決勝は9月12日(土)、和歌山市手平のビッグホエールで。和歌山は午後3時50分から演技の予定だが、午前8時半から会場で配布する入場整理券が必要。
【注目競技・球技編】
冬季国体の3競技を合わせ、全40競技の成績を得点に換算し、その合計で都道府県別に競う天皇杯。獲得ポイントが大きいのは、団体競技の球技です。今号では球技のうち、県選手団で特に上位進出が期待される5競技に注目します。
バスケットボール 会期 9/22㊋〜26㊏ |
ホッケー 会期 10/1㊍〜5㊊ |
ハンドボール 会期 9/28㊊〜10/2㊎ |
ソフトテニス 会期 9/27㊐〜30㊌ |
バレーボール 会期 9/27㊐〜30㊌ |
※会場によっては一般駐車場がないところがあります。詳細は各競技開催市町村の国体実行委にお問い合わせください。 〇和歌山市=073・433・6790 〇海南市=073・483・8629 〇岩出市=0736・62・2141 〇紀の川市=0736・77・0894 〇紀美野町=073・489・2700 〇橋本市=0736・33・1124 〇御坊市=0738・52・7501 〇日高町=0738・63・3812 〇白浜町=0739・43・5570 (お断り)9月5日号で水泳競技にエントリーすると紹介した萩野公介選手(栃木)はケガのため、不出場となりました。 |
(ニュース和歌山2015年9月12日号掲載)