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 インターネットやスマートフォンのアプリなどを通じ、事件や人間関係のトラブルに巻き込まれる子どもが増えていることを受け、岩出市野上野の岩出第二中学校で13日、「ジェイコムあんしんネット教室」が開かれた。松尾晃秀教諭は「メールなどでうまく意思疎通できず、関係が悪くなったと聞くことがある。適切に使えば便利なので、気をつけるべきことを学んでほしい」と望んでいる。

 出会い系サイトなどでトラブルに遭った子どもの数は今年、全国で796人と前年同期から98人増加。県内でも消費生活センターに寄せられた未成年者の相談は9割がウェブサイト関連だった。

 教室は日常的にスマートフォンやインターネットを使う中学生を対象に、安全で正しい利用法を知ってもらおうと、関西でケーブルテレビを手がけるジェイコムウエストが開催。同校は約6割の生徒が携帯電話もしくはスマートフォンを所持しており、教室を毎年開いている。

 今回は2年生約300人が受講した。講師の粟津千草さんが、インターネットで知り合った人と直接会う危険性を紹介し、「大阪で事件に巻き込まれた子どもがいたように、会う場合は周囲の人にまず相談すること。相手を疑うようにしてください」と強調。インターネット上のいじめや個人情報について、「文字だけでは相手の気持ちが見えづらく、傷つけてしまうことがある。写真には撮影地の情報を記録される場合があり、ネット上に載せる時は、一緒に写っている人の了解が必要です」と注意点を指摘した。

 8組の釜坂恭平さんは「軽い気持ちでダウンロードすると犯罪につながってしまう怖さを知りました」、9組の池添佳乃花さんは「周りはみんなツイッターをしていて、普通に写真をアップしていました。個人情報の管理に気を付けたい」と話していた。

写真=インターネットのトラブルについて学んだ
(ニュース和歌山2015年11月21日号掲載)