文化の発展に功績をあげた個人、団体に贈る県文化表彰。今年度の受賞者が決まった。
文化功労賞に和歌山市出身で兵庫県在住の声楽家、斉藤言子(ことこ)さん(写真、60)、文化奨励賞に和歌山市出身の俳人、堀本裕樹さん(41、東京)、下津町出身のゴルフ写真家、宮本卓さん(58、東京)、和歌山市の日前宮が選ばれた(本紙配布地域内)。
斉藤さんは国際コンクールで多数入賞を重ね、オペラやリサイタル、オーケストラとの共演が好評を得る。現在は神戸女学院大学学長。NHK全国学校音楽コンクールなどで審査員を務め、後進の指導に尽力している。
文化奨励賞の俳人、堀本さんはビジネスマン対象の句会やバーでの句会ライブなど幅広い層に俳句の楽しさを伝えている。今年5月にはお笑い芸人、又吉直樹さんとの共著『芸人と俳人』を出版した。
ゴルフ写真家の宮本さんは2011年まで海外を拠点に活動。青木功やタイガー・ウッズら多数のゴルファーの写真集、カレンダー撮影を手がけ、第一線で活躍している。
日前宮は伝統芸能の能楽を40年にわたり、毎年夏祭に合わせて続けている「日前宮薪能」が評価された。
(ニュース和歌山2015年11月25日号掲載)