■喜成会俳句教室・山本恵草選
潮干狩り朝日あかあか光る海     南出 頎子
満月の長いススキに萩添えて     川崎美喜子
夕風やしみじみと聞く虫の声     木村 一三

■番傘とらふす川柳会・馬場明子選
慣れている筈のひとりの淋しさよ   前田 春子
紳士ねと言われ紳士のままでいる   川上 智三
二人して小玉すいかを一つ割り    田中 山海

■香蘭俳句会・上野みのり選
寄ってくる犬あたたかき冬隣     伊都 貞子
朝の歩の鼻より目覚む金木犀     嶋倉 睦代
城の園やさしき風に落葉して     服部よね子

■天美苑俳句会・綾ひろ子選
在りし日の夫にと選ぶ秋袷      高岡 和子
御詠歌の鈴の遅速や秋彼岸      田伏美代子
昔には馬駆け見られ秋祭       三角 裕美

■紀伊地区公民館俳句会・各自選
秋刀魚焼く匂ひ立ち込む厨かな    坂本記美子
朝寒や墨絵ぼかしの瀨戸小島     山下 正之
田園道自転車追い来る赤とんぼ    浦  悦子

(ニュース和歌山2015年11月28日号掲載)

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