■朱雀俳句会・森幸子選
声たてて笑ふ初孫秋うらら　　　　　　奥田　雅晴
秋夕日海を眺める犬と爺　　　　　　　杉谷　睦生
ふる里の竜胆咲きし好きな道　　　　　田村　亘繪

■わかば俳句会・鈴木憲一選
すすき原あつちこつちで声のして　　　井田　幸人
ＵＦＯを見たと言ふ奴夜長かな　　　　田中　東杏
わづかなる風をつかみて秋桜　　　　　福本　秀昭

■アルファー俳句会・上野みのり選
しぐるるや小粒の薬転がりて　　　　　岡　　栄子
コスモスの花の盛りを括られて　　　　杉本　京子
実石榴や口尖らせて反抗期　　　　　　山下多喜子

■野崎公民館俳句教室・森幸子選
興国寺の木洩れ日ゆるる初紅葉　　　　宇治田廣宣
お茶席のあざやかなりし唐楓　　　　　角谷世起子
秋うらら柔いお顔の地蔵尊　　　　　　西川　千鶴

■玄武俳句会・森幸子選
秋の風夫の気配にふり返る　　　　　　乾　三千代
鬼やんまどうしてできるホバリング　　宮本　　二
赤とんぼサンダル鳴らし孫の歩み　　　樽井　郁子

■オーロラ俳句会・上野みのり選
くすり代高くて風邪の引けぬなり　　　足羽多加子
捨畑のソーラーパネル秋日濃し　　　　中川　康弘
金木犀ひとり占めして庭仕事　　　　　宮本　員代