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 海 霧

 串本町田原海岸では、一月から二月の初めの日の出のころ、海と川の水が合流し、美しい霧が生じます。紅、オレンジ、黄色と色が変化します。

  日本芸術院会員 清水達三

 


 

 迎 春

   新年あけましておめでとうございます。

 紀の国わかやま国体・大会の開催、高野山の開創1200年と昨年は和歌山を訪れる人が増え、にぎやかな1年でした。地方の景気は足踏み状態ですが、いい兆しも少し見えます。

 現在、全国の市町村では地方創生の地方版戦略のとりまとめが進んでいます。国の法律が基本にあり、移住支援など多くの自治体の戦略が似通っていることに疑問も覚えますが、地方を守ることが国家的課題と位置づけられたことは大きな前進です。

 ただ、地域を創る芯はどこか、と考えてしまいます。行政だけではありません。それは地域に暮らす人であり、次世代の幸せを守りたいとの望みであり、情熱です。その思いの集積です。

 ニュース和歌山は地元の方々の挑戦を伝え、和歌山を魅力ある街にしたいとの思いの輪が広がるよう努めてきました。しかし、地方の危機を叫ぶ声は高まる一方です。またメディアの環境も激しく変化しています。そんな今だからこそ、本紙の使命は大きくなっていると感じています。和歌山の元気を創る、その役割をさらに果たします。

 本年も変わらぬご愛読を頂けますよう、よろしくお願い致します。  

2016年元旦  ニュース和歌山株式会社