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 地域の安全を守ろうと、和歌山市の湊地区連合自治会は3月1日、地区内10ヵ所に防犯カメラを設置した。同市の連合自治会としては初の試み。竹田寛会長は「2015年2月に紀の川市で起きた児童殺害事件など、全国で凶悪な犯罪が相次いでいる。カメラで抑止したい」と話している。

 湊小学校の正門前、児童公園などに設置したカメラは、約90度の範囲を鮮明なカラー映像で24時間映す。事件や事故が起きた際、警察へ資料として提供する。また、カメラの設置を印した看板を地区内30ヵ所に立てる。

 湊小学校の中村典弘校長は「知らない人に声を掛けられるなど不審者の情報もあった。小学校の正門と児童がよく遊ぶ公園に付けてくれ、ありがたい。防犯教育の中で、新入生にも伝えたい」と喜ぶ。企画から協力してきた湊地区地域安全推進員会の井手康滋会長は「ここを第一歩に、市全体に取り組みが広がれば」と期待していた。

(ニュース和歌山2016年3月12日号掲載)