提案者:中村 文二(サン・スマイルいわで会長)
高校入学時、体重が40㌔しかなかった私が、入部したのはレスリング部。「日本一になりたい」と大きな目標を抱いて入りました。「あんなちっちゃな身体で…」と陰口もたたかれましたが、8年後、国体で優勝し、その年にスウェーデンで開催された国際大会に日本代表として出場しました。今は、6年前に立ち上げた総合型地域スポーツクラブ「サン・スマイルいわで」の会長をしています。クラブは子どもから大人まで会員450人を持つまでに育ってきました。
日々の活動で子どもたちと接し感じるのが、人生において夢や目標があるのはとても重要だということ。目標を持つことにより、その達成に向け、充実した日々を送ることができます。悪い方向にも行かなくなるでしょう。
今、夢に向かって一生懸命努力している人がいる一方、毎日をただ過ごしているという人も多いのではないでしょうか。そこで提案。学校の決まった行事として、小学校入学時、児童全員に将来なりたい職業や夢、目標を紙に書くようにしませんか。毎年実施し、中学校、高校に行っても続けます。もしかしたら、最初に書いたものとは違ってしまうこともあるかもしれませんが、成長するにつれて色んなことを知っていくので、それはそれで良いと思います。
夢や目標を持つことで、1年間、それを達成するためや、少しでも近づくためにどうすれば良いのかを考えることも多くなるでしょう。考えることはとても良いことです。同じ物を見てもとらえ方が違うようになります。そして考え続けることにより、将来目標が達成できるかもしれませんし、達成できなかったとしても、一つの目標に向かって努力してきたことは、次の新たな目標に向けての糧になるはずです。
このような考えを一人でも多くの人が持つことにより、その人の人生をより充実した素晴らしいものにしていけるのではないでしょうか。
この法案にご意見を
「賛成・反対・どちらでもない」のご意見とその理由、氏名、年齢、職業、住所、電話番号を書いてお寄せください(匿名希望の場合、その旨も明記ください)。次号以降掲載致します。抽選で毎月3人に1000円分のクオカードを贈ります。
なお、皆さんからの「和歌山よくする法案」も募集中です。
【応募先】
編集部「よくする法案」係
郵送=〒640・8570 ニュース和歌山
FAX=073・431・0498
メール=nwtoko@nwn.co.jp
法案への読者の声
2月27日号掲載 人口減解消に優秀な外国人を
将来的に大幅な人口減が懸念される和歌山県。県の人口を維持し、経済力を引き上げるために、優秀な外国人を受け入れましょう。(和歌山外国語専門学校理事長代理・坂本太)
◎私は長年、関西の電器メーカーで商品開発設計を担当し、海外技術者と協働開発していた。彼らは非常に真摯(しんし)に取り組み、現地開発商品も多々ある。日本国内でも、海外出身者の日本企業への就職は増加していて、職種は多岐に渡る。彼らは同年代の日本人と比較すると、プレゼンテーション能力に秀で、ハングリー精神、向上意欲はおう盛だ。海外の人材を受け入れる場合、慣習、宗教、食事など彼らに対する理解が不可欠。異文化に対する興味、理解、尊重がないと、これは難しい課題と思われる。まず、地元に就職できる環境、企業誘致、大学など高等教育機関の充実が先行すると考える。(無職 匿名・64歳)
2月20日号掲載 声掛けで心のバリアフリーを
◎私たち点訳グループ「点字の広場」は、小学校で点字講習会を開催している。点字体験の他に、身の周りの点字表記、点字ブロック、音声信号が視覚障害者にとってどれだけ役に立っているか、でも本当に必要なのは「人の力」であることを話している。周りをよく見る「観察力」、自分に何ができるかという「想像力」、そしてそれを行動に移す「実行力」が必要だと伝えている。また、障害の有無にかかわらず、お年寄りなど自分の周りにいる困っている人に「お手伝いすることはありませんか?」と声を掛けるようお願いしている。後日いただく手紙に「これからは点字ブロックの上に自転車を止めない」「困っている人がいたら助けてあげたい」など、心強い言葉を見ることができ、うれしい限り。微力だが、これからも点字指導を通して、子どもたちに「人の力」の大切さを伝えていきたい。(パート 三嶋弘子・58歳)
(ニュース和歌山2016年3月12日号掲載)