和歌山市を訪れる外国人観光客をスマートフォンで〝お・も・て・な・し〟──。市内の飲食店や観光スポットの情報を日本語、英語、中国語の3ヵ国語で提供するホームページが4月1日(金)に開設される。準備を進めるのは市民有志でつくるインバウンド対策協議会。事務局の濱口道和さんは「言葉の面で心配しなくても楽しめる、訪れやすい街にすることで、世界中の人に和歌山を好きになってもらいたい」と笑顔を見せる。
同市を訪れる外国人は年々増えており、宿泊客は昨年初めて10万人を超えた。こうした中、通訳者や英会話講師、外国語専門学校職員ら18人が昨年秋に同協議会を立ち上げた。
新設するのはインターネット上のガイドマップ「ディスカバー&エンジョイ ワカヤマおもてなし」。スタート時は飲食店、観光スポット計約40ヵ所に加え、カラオケ店やゲームセンターなどを掲載する。このホームページを見て訪れた店についてフェイスブックやツイッターなどに投稿し、その画面を見せれば、料金5%引きのサービスを受けられるのが特徴だ。
着物着付けや書道、巻き寿司づくりほか日本文化を体験できる場所も紹介。「社寺では大声で騒がない」「飲食店内に飲み物や食べ物を持ち込まない」といったマナーについても盛り込む。「外国人観光客も、店など受け入れ側も困らないように配慮しています」と濱口さん。市内のホテルにチラシを設置してPRする。
アドレス(http://proteck.info/becc/omotenashi)。掲載内容は徐々に増やす予定。掲載希望店は事務局(073・402・0960、プロテック内)。
写真=スマートフォンで簡単に情報を入手できる
(ニュース和歌山2016年3月26日号掲載)