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 龍門山を眺めながら、花見はいかが──。紀の川市黒土の自治会長、髙橋宏さん(72、写真)が17本のソメイヨシノが咲く自宅の庭を開放している。髙橋さんは「花を見て美しいと感じる人たちが集い、ゆっくりと和んでもらえれば」と笑顔を見せている。

 約5000平方㍍ある自宅の敷地で40年前から庭づくりに取り組む髙橋さん。桜のほか、コブシやしだれ梅、もくれんなども育てており、以前は藤棚を作り、満開の季節に開放したことがあった。

 日本庭園風の庭には、杉やクスノキで手づくりした大型のベンチとテーブルのほか、猿を形取った石のイスなどが並び、子どもたちの遊び場にもなっている。「近くに公園がないので、毎日のように近所の子どもたちが来ます」と髙橋さん。

16032689_niwa ソメイヨシノは、「子どもから大人まで見物客でにぎわう憩いの場をつくろう」と10年前に植樹した。昨年は、長田観音(同市別所)の参拝者や大阪からの観光客らが訪れ、花見を楽しんだ。

 無料。髙橋さん(0736・77・3141)。

写真下=桜の前に石のベンチを置き、憩いの場に