「妖怪~この世は目に見えない不思議がいっぱい」と題し、妖怪にまつわる絵本や児童書を集めたコーナーが和歌山市湊本町の市民図書館児童室に設けられている。
同館によると、妖怪に関する本は大人向け、子ども向けとも以前から安定した人気があった。昨年11月に漫画家の水木しげるさんが亡くなったのを受け、12月~今年1月に一般開架室で実施した追悼展示も好評だった。児童室でも「ここ数年は『妖怪ウォッチ』人気が相まってか、『妖怪の本はどこですか?』との質問を受けることが多い」(司書の外山景子さん)ことから、3月に特設コーナーを開設した。
児童室入り口の棚では、職員が手作りした一つ目小僧やからかさお化けのイラスト、天井からつるされたいったんもめんがお出迎え。カッパやてんぐ、のっぺらぼうが登場する絵本、わかやま絵本の会出版の『おしえてわかやま妖怪編』ほかが並ぶ。外山さんは「『水木しげる妖怪大百科』などは小さい子でもイラストで楽しめるようですね」とにっこり。
9月20日まで。また、一般開架室では「戦国武将真田幸村の生きた軌跡」(5月31日まで)、「紀州・和歌山が生んだお殿様 徳川吉宗」(11月15日まで)をテーマにした特設コーナーを開設中。金曜休館。
なお、同館でゴールデンウィークに開かれるイベントは次の通り。いずれも無料。えるシアター=有吉佐和子原作の映画『華岡青洲の妻』を上映。3日(火)は前編、4日(水)は後編。両日午後2時▽子どもビデオシアター=5日(木)2時半。『動物の赤ちゃんワクワク編』を上演▽幼児おはなし会=7日(土)、8日(日)両日2時半。同館(073・432・0010)。
(ニュース和歌山2016年4月30日号掲載)