熊本から大分にかけて大きな被害をもたらした熊本地震の被災地を応援するため、和歌山大学の学生有志が「和大熊本地震支援活動」を始めた。4月20日から連日、昼休みに食堂がある大学会館前で募金活動を行っている。発起人で経済学部1年の古賀友里さん(18)は「入学後すぐで不安でしたが、多くの人が協力してくれています。学外でも募金活動を展開し、1日も早く被災地へ送りたい」と話している。
古賀さんは福岡県久留米市出身。熊本は何度も訪れたことがあり、「友人も被災しました。すっかり変わった熊本城の姿もショックでした」。
支援活動は、被災地へ送る物資や義援金を集める大分の友人の呼びかけで始めた。最初に震度7を観測した2日後の16日、無料通信アプリ「LINE」で募金活動への協力を同級生らに求めたところ、上級生を含む約50人が集まった。
段ボールで作った看板とタッパーを利用した募金箱を持ち、当番制で毎日立つ。学生や職員が寄付し、初めの3日間で約11万円集まった。和大広報室は「大学でも募金箱の設置を検討していたところ、学生が素早く動いてくれた。活動をサポートし、オール和大で取り組みを広げたい」と応援する。
募金は日本赤十字社を通じて被災地へ送る。学外で活動するための協力者も募集中。同広報室(073・457・7010)。
写真=手作りの看板で募金を呼びかけるメンバー
(ニュース和歌山2016年5月7日号掲載)