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 海南市井田のくるみ保育園で5月30日、園児137人が津波からの避難訓練に取り組んだ。園では毎月1回、地震や火事を想定した防災訓練を実施しており、上野喜代子園長は「回を重ねるたびに子どもたちの動きが速くなり、繰り返し訓練することの大切さを感じています。今回もきびきびと歩いていました」と喜んでいた。

 午前9時半、「地震が起こりました」と放送が流れると、先生の指示通り手で頭を守りながら身をかがめる子どもたち。揺れが収まるとヘルメットをかぶり、高台を目指した。向かったのは昨年、海南市と災害支援に関する協定を結んだエース産業が運営する同市且来のドライビングスクールかいなん。海南警察署の警察官に誘導されながら約1㌔を歩いた(写真)。

 この後、年長児28人は自動車学校で交通安全講習を受け、道の渡り方や自動車の運転席から見えない場所があることを学んだ。同スクールの宮本悦男校長は「小さいころから自分の命の大切にすることを身に付けておくことは大事。きょうは避難も安全講習もみんな真剣に取り組んでくれました」と目を細めていた。

(ニュース和歌山2016年6月4日号掲載)