人口減、少子化対策として和歌山市は6月1日、結婚、出産、子育てを支援するため、各種補助施策をスタートさせた。以前から実施している事業と合わせ、出生率向上を目指す。
まず、ハッピーウエディング事業は、今年度中に結婚する世帯所得年300万円以下の夫婦が対象。住宅購入費や家賃、保証金、引っ越し費などを18万円まで補助する。
しあわせたく3(さん)未来ギフトと育児支援助成事業は、子どもが3人以上いる人が対象。4月以降に3人目以上が生まれた人に、ギフト2種と市長のメッセージカードを贈る。また、ファミリーサポートセンターや病児保育利用料を年1万5000円まで補助する。
さらに、三世代同居・近居にかかる費用の助成事業は、新築、中古住宅を購入、リフォームし三世代が一緒、もしくは2キロ以内に住む場合に補助する。市内移動は10万円まで、市外からの転入は30万円まで。空き家リフォームや新築の場合は補助額が増える。
同市で生まれる子どもは、年約3000人で、3人目以降は400人余り。出生率はここ10年上昇傾向にあり、2014年度は1・44で全国平均とほぼ同じだった。
なお、市子育て支援課はこれまで、子育て情報を配信するスマートフォン向けアプリや、子育て支援施設で求人情報を見られる環境整備を行ってきた。
和歌山市子育て支援課(073・435・1329)。
(ニュース和歌山2016年6月8日号掲載)