ある日、男の子は、輪ゴムがどのくらいのびるか試してみることにしました。輪ゴムの端をベッドの枠にひっかけて、男の子は部屋の外へ。それから自転車に乗って、汽車で、飛行機で、そしてロケットで! 輪ゴムは、どんどんのびて…。
図書館のお話会では鉄板の絵本。ページをめくるたび、子ども達は「え~っ!」。大人は「あるわけない」と、そっけない反応だけど、子ども達は興味津々。男の子になりきって冒険をしてきたかのような鼻息。
「すごい!! こんな輪ゴム、ほし~い!」
この子達、うちに帰ったら、きっと輪ゴムがどこまでのびるか、試してみるんだろうなぁ…。
(和歌山市民図書館司書 額田美那子)
『わゴムは どのくらい のびるかしら?』
文・マイク・サーラー 訳・きしだえりこ
絵・ジェリー・ジョイナー (ほるぷ出版)
(2016年6月22日号掲載)