幼児教育施設の和歌山キンダースクール(和歌山市築港)で、生け花などに使われるユニークな形のかんきつ類、仏手柑(ぶっしゅかん)が大きく育ち、園児たちが12月に収穫した。
仏手柑はインドが原産で、合掌した手に形が似ていることから、この名前がついている。生食には向かないが、菓子や漢方薬に利用されるほか、生け花など飾り付けに重宝される。
同スクールは20年ほど前から運動場で育て始め、例年になく、大きく生育したため、一斉に刈り取った。中には20㌢ほどの大ぶりなものもあり、園児たちは「じゃんけんしている手みたい」「タコみたい」と大喜び。集まった102個のうち、気に入ったものを持ち帰った。
同スクールは「和歌山では珍しいようですが、香りがよく、おめでたいイメージがある。みんなで大事に育てたい」と話している。
(ニュース和歌山2015年1月17日号掲載)