秋の始まりに暑さも少しずつ緩みつつある今日このごろ、海中では水温がピークを迎えています。
温かく透明度も上がるこの時期は、春から夏にかけて誕生した幼魚たちが集まって泳ぐ姿を目にします。
写真の青い魚はソラスズメダイです。幼魚(子ども)、成魚(大人)共に、水温や環境によって体の色をよく変化させるのが特徴で、浅瀬で泳ぐときは鮮やかなメタリックブルー、落ち着いた紺色、岩かげなど巣穴に隠れた時は黒っぽい色と、驚くほど変わります。
水温が高い時期に体の色が最も美しくなると言われるソラスズメダイ。この季節の古座の海中では、小さなメタリックブルーの魚たちが浅瀬でキラキラと輝いています。
写真=ソラスズメダイの幼魚たち
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写真家 塩崎仁美…東大阪市出身。和歌山県内を中心に水中写真を撮影。東日本大震災の被災地でもボランティアダイバーとして活動している。
(ニュース和歌山2016年9月14日号掲載)