野良猫へのエサやりの規制や罰則を盛り込んだ県動物愛護管理条例が来年4月に一部改正されるのを前に、地域の合意を得た人が野良猫に不妊去勢手術を受けさせ管理する「地域猫」への支援を県が進めている。
猫の殺処分ゼロを目指し、県では今年度から「不幸な猫をなくすプロジェクト」を実施し、県内9ヵ所で地域猫の考え方や手続きを解説。リーフレットを配布するなど普及に力を入れる。
地域猫は飼育する組織やルールづくりを地域で行い、保健所に申請書を提出。認定を受けてから県に支援申請書を提出すると、不妊去勢手術の全額助成を受けられる。
和歌山市以外は6月から県が申請を受け付けてきたが、同市も8月に開始。9月13日現在、県内で13件が助成を受けた。県食品・生活衛生課は「野良猫が増えないようにし、生活環境をよくする制度。活用してほしい」と説明する。
また、捨て猫に新たな飼い主を探そうと、ボランティア団体も奮闘。同市の「城下町にゃんこの会」は25日(日)午前10時〜午後1時、和歌山市十三番丁のフラワーアートポカラで譲渡会を開き、子猫から成猫まで約20匹の里親を募る。成猫は避妊手術済みで、ワクチン代など医療費の一部を里親に負担してもらう。ポカラ(073・436・7783)。
(ニュース和歌山2016年9月17日号掲載)