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 和歌山市北出島の児嶋啓輔さん宅で8月末、新たな家族となったウズラ。スーパーマーケットで購入した卵を電気あんかで温めて孵化(ふか)させた2羽で、児嶋さんは「〝大人の自由研究〟としてやりがいがありました」と笑顔を見せる。

 小学3年生の長男、頼杜(よりと)くんがいる児嶋さんは、インターネットで夏休みの宿題について調べていたところ、一般的に売られているウズラの卵には有精卵が含まれており、家庭でもかえすことができると知った。

 パックに入った卵10個、保温用に発泡スチロールと電気あんか、手芸用の綿を準備し、8月11日に自由研究をスタート。ライトで透かして卵の中を確認していたところ、14日と15日に1個ずつ、血管を確認した。1日に数回、向きを変えてまんべんなく温まるよう気を配っていると、22日には殻の内側に影を発見。26日午後11時ごろ、さえずりが聞こえ始め、まもなく1羽目、日付が変わった直後に2羽目がかえった。

 1羽目は「ズラ」、2羽目は「ウー」と名付け、毎日、ウズラ専用のエサや野菜、果物を与えている。児嶋さんは「孵化する様子を一緒に見守った息子はよく世話をしてくれています。保育園年少の娘、海梛(みなぎ)もエサがなくなっていないか気にしている様子。オスかメスかはまだ分かりませんが、この2羽から新たに卵が生まれてくれれば」と優しく見守っている。

写真=自宅でかえった2羽は大切な家族に

(ニュース和歌山2016年9月17日号掲載)