10月2日は語呂合わせで「豆腐の日」。冷ややっこに鍋物、味噌汁の具と日本の食卓に欠かせないヘルシーな食材だ。この豆腐をさらにおいしく食べる方法や保存方法などについて、日本豆腐マイスター協会認定講師資格を持つナカシタトウフ(和歌山市園部)専務の前田宗治さんに聞いた。
木綿、絹ごし、充填…違いは
豆腐のパッケージに付いている商品表示。見ると「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」「充填(じゅうてん)豆腐」など種類が書かれている。
「くずれないようクッションの代わりになる水がパックに入っているのが、木綿やソフト、絹ごしです。これに対し、冷やした豆乳とにがりをパックに入れて密閉し、加熱して凝固させる充填豆腐は、パック内に水はありません。木綿と絹ごしに比べて日持ちするのが特徴です。木綿や絹ごしも水をまめに交換し、密閉しておくと長持ちします。また、種類によって栄養価(表参照)が異なります」
冷ややっこのおいしい温度
栄養価だけでなく、合う料理も異なる。
「木綿は水炊きや寄せ鍋、肉豆腐、田楽などの煮物・焼き物、白和えに、一方の絹ごしは冷ややっこや湯豆腐に。マーボー豆腐は中華料理店でも店によって木綿派、絹ごし派が分かれますね。充填豆腐は万能で、木綿向き、絹ごし向き、両方の料理に使えます」
冷ややっこや湯豆腐はちょっと気を配るだけで味が変わる。
「冷ややっこがおいしく食べられる温度は、山のわき水と同じぐらいの17~19度。大豆は油分が多く、このぐらいの温度になると油分が溶け出し、甘みが増すんです。設定によりますが、冷蔵庫で冷やすと5度前後なので、しばらく室温で置いてから食べた方がいいですね。湯豆腐は煮込むというより、温める程度の方がおすすめです」
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◎豆腐祭…10月2日(日)午前11時、和歌山市北島のサンキョー北島店。ナカシタトウフの豆腐を5分間でどれだけ食べられるか競う。3位までに景品あり。男性、女性、子ども各10人。無料。希望者はサンキョー(073・480・5511)。スーパーボールすくいやくじ引き、ガネーシュ・ギリさんによる親子ヨガ無料体験も。ヨガはギリさん(同451・1855)へ要申し込みで先着20人。
◎豆腐マイスター認定講座…11月27日(日)午前10時半~午後7時半、和歌山市久保丁のクルトン。座学、料理実習など。詳細、申し込みは日本豆腐マイスター協会HP。
(2016年9月24日号掲載)