8月のリオデジャネイロ五輪体操男子団体で日本の優勝に貢献した田中佑典選手(コナミスポーツクラブ)。母校の紀伊小学校(和歌山市弘西)で9月21日、金メダル獲得お祝いの会が開かれた(写真)。同小と紀伊幼稚園の後輩たちに金メダルを披露した田中選手は「団体戦、みんなで取った金メダルだからこそ、すごくうれしい。みんなも10月にある運動会では友達と力を合わせて1つのことをやり切る達成感を味わってください」とメッセージを送った。

田中佑典 体育館に現れた田中選手は紅白のアーチを通り、ハイタッチしながら入場。続いて児童が校歌を披露すると、同行した姉で、元体操選手の理恵さんと共に口ずさんでいた。

 この後、子どもたちからの質問コーナー。「尊敬する人は?」との問いに対し、「両親や、小さいころからずっと体操の手本にしてきた兄と姉です。体操選手では内村航平選手。万全の準備をして試合に臨むあの姿勢はすばらしい」。小学校時代の思い出については、「やっぱり授業より、休み時間(笑)。ドッジボールとか、みんなで仲良く遊ぶ時間が大好きでした」と笑顔で語った。

 さらに今後の目標について聞かれると、「これまでは五輪での団体金メダルでしたが、これは達成することができました。でもここがゴールじゃない。2020年は東京で五輪が開かれるし、出たいという気持ちがあるから、そこに向けてまだまだ体操を頑張っていきたい」と力強く回答。会場はこの日一番の大きな拍手に包まれた。

 児童会副会長の原口季緒里(いおり)さん(6年)は「リオ五輪はテレビの前で応援していましたが、直接会うとやっぱりかっこよかった。校歌や『運動会の歌』を一緒に歌ってくれたのが印象的でした」。会長の竹田侑生くん(6年)は「迫力があったし、ステキな人でした。僕もプロ野球選手という夢を実現するため、体育をもっと頑張ろうと思いました」と目を輝かせていた。

(ニュース和歌山2016年10月1日号掲載)