和歌山市は11月1日(火)、5ヵ所に在宅医療・介護連携推進センターを設置し、在宅で医療や介護サービスを受ける人のため、各機関の連携を支援する。
高齢者が在宅生活を送る上で問題になるのは、医療機関にかかりながら介護サービスを受けているとき、その内容が医療機関、介護事業所双方に共有されにくいこと。センターではまず、地域の医療機関、介護事業所をリストアップして地図に落とし込み、住所、電話番号などの情報を市民に提供する。また、治療や介護サービスの内容を医療機関、介護施設がそれぞれ簡単に確認できる体制をつくる。さらに専門職の研修会や、地域住民向けシンポジウムを実施する。
2012年に県内でいち早く国の在宅医療連携拠点事業を行った同市鳴神の裕紫会は今回、センター業務を受託。以前から、コールセンターを設置し一般からの相談に応じており、他の4センターと共に医療、介護のつながり強化に力を注ぐ。
(ニュース和歌山2016年10月29日号掲載)