性暴力の被害者が語り合う自助グループ「ココニハ(COCONIWA)」が立ち上がり、12日(土)午後1時に和歌山市で初めての女性向け茶話会を開く。髙瀬和代代表は「当事者しか共感できないことがある。『ここに来ると仲間がいるから大丈夫』と思える場にしたい」と笑顔を見せる。
髙瀬さんは小学5年生の時、母親の再婚相手から性的虐待を受けた。被害時に対応してくれる機関はあっても、その後の悩みを本音で相談できる所が見つからず、一人で苦しみを抱えてきた。「自分が『助けて』と言える場がほしかった」と髙瀬さん。女性の人権を考えるNPOで働きながら、自助グループの必要性を感じていた井上真希さんと性暴力被害者支援講座に通い、1年前から準備を重ねてきた。
グループ名のココニハは、ここにくれば仲間がいて安心できる〝庭〟のような場にと命名。不安や悩み、辛い時の乗り越え方を語り合う茶話会を2ヵ月に1回実施する。対象はレイプや痴漢、セクハラ、性虐待、夫や妻、恋人からの束縛や言葉の暴力を受けた人。男性、女性、性的少数者別に開く。
井上さんは「性暴力は被害者にも落ち度があると言われることがあるが、決してそうではない。過去の経験で対人恐怖症や不眠に困っている人、もしかしたら性暴力ではと悩んでいる人も来てもらえれば」と呼びかける。
詳細は「ココニハ」フェイスブック。希望者はメール(coconiwa2019@gmail.com)。会場など詳細はメールで伝える。
(2016年11月5日号掲載)