地元愛あふれる発表会
和歌山市加太の加太小学校で8日、全校児童64人がダンスや合唱のステージと、輪投げなどのアトラクションを行う「加太っ子祭り」が開かれた。岩橋照惠校長は「『元気』が今年のテーマ。児童会が主体となって頑張ってくれました」と目を細めていた。
毎年秋に開く恒例のイベント。加太幼稚園の子どもたちと一緒に、ご当地ソング『加太の鯛』を元気いっぱい歌ったり、行進のポーズを交えながら加太を紹介する「加太っ子探検隊」を披露したりと、地元愛にあふれた発表が続いた。 クライマックスは、はっぴとはちまきを身に付けた4、5、6年生合同による加太地区に伝わる伝統の獅子舞。6月から地元住民を学校に招き、週1回練習に励んだ成果を披露した。
赤、黄、緑のカラフルな手作り獅子3体を2人1組で操り、しの笛と太鼓によるお囃子(はやし)も子どもたちが生演奏でもり立てた。リズムに合わせ、獅子が激しく頭と体を揺らす迫力ある舞を見せると、歓声がわき上がった。
6年の原田想来(そら)さんは「獅子舞は本番が近づいてくるとたくさん練習しました。布の中で肩車をしたので、大変でした」と充実の表情。2年の原田琉奈さんは「加太っ子探検隊はみんなで加太のいい所を出し合いました。淡嶋神社がお気に入りです」と笑顔で話していた。
(2016年11月12日号掲載)