■玉津島神社新年献詠歌会
負なるものなべて去らしめ未年穏しくあれとひたに祈らむ 永廣 禎夫
新たなるしののめの空仰ぎつつこの未年前向き歩む 永廣 兆子
ひつじ年やさしい初日につつまれて若い力の耀き願う 永廣 顕
朝ぼらけ新たなる年初日出で光やはらに地球を染むる 永廣 華子
ひつじどし忠恕穏和の徳修め優しい心で私は歩む 永廣千瑛子
ひつじどし今年はいよいよ中学生夢に向かって一直進だ 永廣 祥弥
寒天に無花果の木は屹立し枇杷の花ただ馥郁とのみ 白川 宏
うれしきや正月三日この社衣通姫尊を和歌で寿ぐ 垂井 邦夫
元旦に玉津島社にお詣りし「いもせ」の餅を帰り味わう 茶畑 重明
初春の風すさまじき只中にゆりかもめたち並び耐へ居る 林 芳雄
新春に寒紅梅の芽も固し新光受けて膨らみゆかむ 遠北喜美代
■アルファー俳句会・上野みのり選
絹糸の四の二の針縫初に 岡 栄子
牡蠣食うて海の匂ひの息もらす 杉本 京子
ちゃんちゃんこ夫の香を着て厨ごと 山下多喜子