気がつけばもう師走。街中がクリスマス一色に染まっています。
海水温はまだ20度以上を維持していますが、ダイバーも衣替えの季節。全身が濡れるウエットスーツから、頭と両手以外濡れない(着衣の上から着る)ドライスーツへと衣替えをします。
同じように秋から冬にかけて、水温の低下とともに色が変わり始めたものがあります。
写真のイソギンチャクは、実は夏場に高水温が原因で白化していました。それが水温の低下を待って元の姿へとみるみる回復していきます。イソギンチャクは回復力が強いので、ちょうど戻りかけの状態の時に、このようなきれいな色になります。みなべの海ではこの季節、美しいサンゴ群落に淡く優しい彩りが添えられています。
写真=ピンクのイソギンチャクに住むクマノミ
(2016年12月7日号掲載)