ダンスサークルひま和り ロックライブに前座出演
一人ひとりの命の大切さを訴える大阪出身の4人組ロックバンド、おかんのライブ「幸せのカタチ」が1月7日(土)、和歌山市民会館市民ホールで行われる。その前座でダウン症の子とその家族でつくるダンスサークル「ひま和り」がよさこいを披露する。ひま和りの山中千明代表は「障害があるからといって不幸という訳ではない。それぞれに『幸せのカタチ』があることを知ってほしい」と力を込める。
ダウン症の子を育てる母親3人で10年前に立ち上げたひま和り。「子どもの運動不足解消と、母親が子育ての悩みを共有する場になる」と口コミで広がり、現在は26家族、55人が所属する。海南市次ヶ谷の南野上公民館で月2回、有田市で月1回練習会を開き、福祉施設や地域の祭りに親子で出演する。
おかんは、一番のファンだった友人の自死をきっかけに命の大切さを訴える曲を作るようになり、国内外で精力的に活動している。
今回のライブは、ひま和りの一人、辻早保子さんがおかんの楽曲に共感したことから和歌山での開催を依頼し、実現した。辻さんは「ひきこもりの悩みや障害、コンプレックスのある人に向け『あなたは一人じゃない』とのメッセージが歌に込められているよう。励まされ、泣けてくる曲ばかり」と話す。
ライブでは、ひま和りがはっぴを着てよさこいを踊った後、おかんが演奏する。『ダウン症って不幸ですか?』の著者で、ダウン症や発達障害児の支援活動をする放送作家、姫路まさのりさんが来場する。
辻さんは「『ダウン症の子を育てるのは大変ね』と言われることがあるけれど、幸せなことの方が多い。ライブで私たちの活動を知ってもらい、地域に障害者がいることが当たり前と感じ取れる社会になってほしい」と願っている。
午後0時半開演。2000円、高校生以下1000円、当日各500円増。希望者は市民会館(073・432・1212)か、辻さんへメール(con-nichon-waaa.salut.sahoko@docomo.ne.jp)。
(2016年12月10日号掲載)