体も羽も真っ白なクジャク!? 和歌山城内の動物園で、今年誕生したクジャクが注目を集めている。親は鮮やかな羽色のインドクジャクだが、子は白一色。白い羽に太陽が当たると神々しさが増し、存在感を示している。
6月にかえった白いクジャク。飼育技師の森敏充さんは「体毛や皮膚が白くなる白変種のようです。色のついた親から真っ白の子どもが生まれるのはそう多くなく、この動物園で公開するのは初めて」と話す。
10年近く前にも白いクジャクが生まれたが、その時は3ヵ月ほどで通常の色になった。今回は誕生から半年たつ今も白いまま。森さんは「1年ほどたってもこのままなら、白変種と言えるでしょう」と説明する。
8羽いる大人のクジャクと一緒に飼育すると突かれて危ないため、園舎内にネットを張ったオリを設け、他のクジャクと接触しないように配慮している。来園者からは「どうして離しているの」と聞かれることも。
和歌山城整備企画課の杉浦顕良さんは「インドでは、白いクジャクは神の使いとか、縁起が良いと言われているようです」。鮮やかな群れの中で、ひときわ映える白いクジャク。酉年を前に目にしておくと、幸せをひきよせられるかも──。
(ニュース和歌山2016年12月14日号掲載)