灯台を恋愛の聖地と位置づけ、日本ロマンチスト協会と日本財団が認定する「恋する灯台」に和歌山市の友ヶ島灯台が選ばれた。12日夜は加太で、地元を中心とする20人が、灯台を訪れた後に回りたくなる場所や食べ物を掲載するチラシを作るワークショップに取り組んだ。
同協会は、「大切な人を世界で一番幸せにできるロマンチストが増えると社会全体が豊かになるかも」と2008年にスタート。恋する灯台は今年初めて実施する事業で、愛媛の佐田岬灯台、新潟の能生港灯台ほか全国21灯台を認定した。
ワークショップは同協会の八田雅也副事務局長らが指導し、「胸がキュンとなる」をテーマに開催。「大切な人に贈りたい」「私だけが知っている」などを念頭に、「虎島」「行者堂」「よもぎもち」と地元の魅力を出し合った。最後は10種類に絞り、キャッチコピーを考えた。
加太で生まれ育った森田大介さんは「地元の魅力はいっぱいある。揚げパンを食べた後、フェリーで友ヶ島へ渡り、夕日をバックにした写真撮影で2人の仲が深まるとストーリーを考えました」。深山地区のコピーを担当した幸前友利子さんは「春夏秋冬を盛り込み、いつでも楽しめる場所をアピールします」と意欲的だった。
同協会はこの日選んだ場所やモノの写真を集め、1月にチラシを作成する。
(2016年12月17日号掲載)