早野くんが金賞  龍田くん、亀井くんは入選

 旺文社主催「全国学芸サイエンスコンクール」2017012805_syasin2の最終審査会が12月に開かれ、写真部門小学生の部で和歌山市立今福小学校5年の早野結唯(ゆい)くんが1位に当たる金賞に輝いた。同校6年の龍田佳汰くんと2年の亀井幸騎くんも入選。受賞者3人を出した同校は学校特別奨励賞に選ばれた。

 金賞となった早野くんは、雨の日に校内の畑で大きく育ったキュウリを収穫する友達に、先生がやさしく傘を差し掛ける瞬間をとらえた。「友達と先生だけでなく、その周りもきれいに撮れているところが気に入っています。これからも思い出に残る写真を撮りたい」と目を輝かせる。

2017012805_hayano 入選の龍田くんは環境栽培委員長を務めており、委員会の活動でめだか池を掃除しているところを撮影した。「みんなが一生懸命作業しているのを写真に残したいと思いました。初めて撮った写真で入選するとは」と驚いた様子。一方、亀井くんは玄関ホール辺りの掃除風景を作品にした。「真ん中に人が来るのを待って撮りました。将来の夢はカメラマンか、習っているピアノの先生です」と笑顔を見せる。

 3人が写真に興味を持ったのは、カメラが趣味の同校校務員、山下仁さんの影響だ。運動会や集会、避難訓練など、日ごろから子どもたちの姿を写真に記録している山下さんにカメラを借りて撮影した。山下さんは「大人は知識があるので、シャッタースピードや露出などいろいろ考えてしまいますが、子どもたちはファインダーをのぞいて感性で撮っている。作品を一目見てすばらしいと思いました」。また、亀位直規校長は「いずれも純粋な作品。早野くんの作品は撮られている子も担任も表情が自然です。新年度は写真部の創設を検討しています」と話していた。  

 なお、中学生の部で貴志中学校3年の木村優太さんも入選。4人の作品は和歌山市十一番丁のギャラリーTENであす29日(日)まで開催中の「中学生の写真展」で展示されている。

写真上=左から亀井くん、早野くん、龍田くん/同下=金賞に輝いた早野くんのモノクロ作品「雨の日の収穫」

(2017年1月28日更新)