大人にまざり活躍
「落語を始めて7年、数えたらこの間の寄席で100席になりました!」。岩出市立岩出小4年、ぴょんぴょん亭うさぎちゃんの元気のいい声に、客席から驚きの声が上がりました。1月28日に和歌山市西高松の和歌山県立図書館で開かれた寄席での一コマです。
出演したのは小学生9人。アマチュア落語グループ「わかやま楽落会」が開く子ども向けの練習会に通う子どもたちです。楽落会では大人にまざり、小学2年から高校1年までが活躍中。月1回の練習だけでなく、地域のイベントや福祉施設への出張寄席、時にはコンクールにも出場します。
昨年12月に落語を始めた海南市立日方小2年の名探亭はなしくんは定番の『時そば』を聞かせました。「人を笑わせることが好きで始めました。きょうの出来は60点くらいかな」とはにかみます。
全国大会にも挑戦
子どもといっても侮るなかれ、全国大会で優秀な成績を収める子もちらほら。昨年は宮崎市で開かれた「ひむかの国こども落語全国大会」で岩出市立中央小4年の甘辛亭ちきんくんが最優秀賞、和歌山大学附属小4年の抱っこし亭大好きくんが審査員特別賞に輝きました。大好きくんは「日本の文化を世界に発信しようと、英語での落語に取り組んでいます」。
楽落会の栗本哲志会長は「集中力、想像力がつき勉強にもなる落語はおすすめ。まずは8分程度の作品からですね」と新たな仲間を待っています。
子ども向け落語ワークショップは毎月第2土曜、県立図書館で。小学生以上対象。また、2月12日(日)午後2時に和歌山市本町のフォルテワジマでふくろう寄席を開催。いずれも無料。詳しくは楽落会HP。
写真上=県立図書館の高座で披露する甘辛亭ちきんくん、同下=大喜利でみんな一緒に頭をひねります
(ニュース和歌山より。2017年2月8日更新)