築140年になる和歌山市今福の郭家住宅。この家で生まれ育ち、2015年に98歳で亡くなった郭幸子さんが残した絵画を2月17日(金)〜19日(日)に郭家で展示する。郭家はコロニアル様式で建設された住宅で、保存を願う建築史家、西山修司さんが企画した。
幸子さんは生前、自宅の保存に力を入れていた。息子の一彦さんは「あちこち傷みが出て、補修が大変でした。壁のヒビは自分で直していました」と振り返る。西山さんは「現代に残る貴重な住宅。初の絵画展を、公的保存への足がかりにしたい」と願いを込める。
戦前から趣味で絵筆をとった幸子さんは、小菊やユリ、シャクヤクと花を数多く描いてきた。今回は花や静物、風景画30点を展示する。サイズは4号〜8号。午前10時〜午後4時。西山さん(073・445・3633)。
写真=幸子さんが描いた花の絵に手をかける一彦さん
(ニュース和歌山より。2017年2月11日更新)