イノシシやシカといったジビエを学校給食に取り入れてもらおうと、和歌山県は2月2日、和歌山市湊通丁北のアバローム紀の国で試食会を開き、和歌山県内小中学校の給食関係者ら約80人が参加した(写真)。
和歌山県は農作物への被害を減らすために捕まえた野生のシカとイノシシの肉を活用するため、2012年から飲食店やホテルで特製料理が味わえるジビエウィークを開いている。今回は給食にジビエを取り入れる学校が少ないことから、試食会を初めて企画した。
アバローム紀の国の佐藤喜久一郎総料理長が考案したシカ肉のチンジャオロースにシチューやカレー、ハヤシライス、イノシシ肉のケチャップ焼きなど8品を用意。参加者は味見しながら、調理方法をチェックしていた。
試食した根来小学校の稲垣容子教諭は「給食では郷土料理はありますがジビエはありませんでした。ハヤシライスやミートボールなど子どもたちに人気のメニューなら取り入れやすいですね」。
和歌山県教委健康体育課の新田圭子さんは「ジビエウィークを通じ、和歌山県内でもジビエの認知度は上がってきています。集まった声をもとに、献立や料理の参考になるリーフレットを作成したい」と話していた。
(ニュース和歌山より。2017年2月11日更新)