和歌山市少年相撲教室に通う2人が、東京・両国国技館で開かれた全国大会、国際大会で相次いで好成績を収めた。2016年12月の全日本小学生相撲優勝大会4年生以下の部で名草小学校4年の西出大毅(だいき)選手が優勝、2017年1月の白鵬杯国際親善交流少年相撲大会小学4年生の部で岡崎小学校の中西海心(かいしん)選手が準優勝。2人は共に角界入りを夢見ている。

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 152㌢、86㌔の西出選手は小学3年で相撲を始め、柔道も習っている。2回目の全国大会となった今回は、得意とする四つ相撲で順調に勝ち進んだ。決勝は立ち合いがわずかに遅れて押し込まれたが、土俵際で食い止めると、落ち着いて寄り切った。初の日本一に、「最後に踏ん張れたのが良かった。好きな力士は白鵬と稀勢の里。将来は横綱になりたい」と会心の笑顔を見せる。

 一方、小学1年から同教室に通う中西選手は137㌢、70㌔で、得意技は上手出し投げ。今大会、決勝こそ敗れたものの、一時は土俵際まで追い詰め、全出場者中、最も感動させた選手に贈られる「鈴木おさむ賞」に輝いた。「この大会、4年連続で決勝まで行って同じ相手に負けたのは悔しいけど、大会では足がよく前に出ていたと思う。次の目標は全国一、将来は大相撲に入りたい」

 同教室で2人を指導する矢須渉さんは「2人は良いライバルで、稽古を見ていても五分五分。ケガに気をつけ、息の長い選手になってほしい」と語っている。

写真=全国制覇のトロフィーを持つ西出選手(右)と「鈴木おさむ賞」のベルトを手にする中西選手

(ニュース和歌山より。2017年2月18日更新)