自分たちで育てた野菜を味わう授業が2月7日、和歌山市中の藤戸台小学校で開かれ、5年生135人が大根入りのみそ汁とブロッコリーの塩ゆでを作った。2組の原田愛弓教諭は「給食で野菜が苦手という子が多く、自分たちで苦労して育てた野菜を食べることは貴重な経験になります。食べ物のありがたさを感じてほしい」と望んでいた。
JAわかやまから2016年9月に種と肥料の提供を受け、大根とブロッコリーを育てた子どもたち。JAの女性会メンバーを招き、収穫したばかりの野菜で調理に挑んだ。
最初に、女性会の大道浩実さんが「猫の手のように、指先を丸くして大根を押さえましょう」と説明。子どもたちは厚く切らないように慎重に包丁を入れてイチョウ切りにし、鍋に入れた。出汁の香りが広がり始めたころにみそを混ぜ、完成させた。
皿一杯に盛ったブロッコリーの塩ゆではあっという間になくなり、みそ汁も次々とおかわりした。今村虹菜(にいな)さん、橋本遼太朗くんは「大根を薄く切るのが難しかったけど、家でも作ってみたい」と笑顔。千竈沙生(ちかま・さき)さん、髙井初音さんは「毎日水やりをして頑張って育てました。とれたての野菜はおいしい」。
大道さんは「ブロッコリーは素材の味の良さを知ってもらおうと塩ゆでにしました。苦手だと言っていた子も食べられて良かった」と喜んでいた。
写真=収穫したての野菜を使い調理した