学生の自主研究をサポートする和歌山大学協働・教育センター(通称クリエ)は3月3日(金)、JR和歌山駅前のJAビルで「クリエフォーラム」を開く。学生が主体的に取り組む研究内容を学外で発信する初のイベントで、クリエスタッフの寺本東吾さんは「学びのテーマはユニークかつ多岐にわたります。地域の人や企業に知ってもらい、協働のきっかけが生まれれば」と期待している。
学生の自主性、独創性を伸ばし、実現する力を身につけるクリエ。毎年春に学生から興味、関心があるテーマとその研究内容を公募し、学内で発表する。選ばれたプロジェクトは大学が研究費や人材(教員)面で支援する。テーマは、災害時の現場で活躍するレスキューロボット、小型ロケットの打ち上げ、高野七口の活性化に向けたツアー開発と多彩だ。
3日は、研究内容をまとめたパネルの前で学生が解説するポスターセッションのほか、昨年鈴鹿サーキット4時間耐久レースで優勝したソーラーカープロジェクトの実車展示。舞台では、脳波計で脳信号を読み取り、情報伝達に生かすBMI(ブレイン・マシン・インタフェース)を研究するチームが発表する。
また、桐蔭高校出身で、国産のH─ⅡAロケットの打ち上げ責任者として活躍する前村孝志さんが「国産大型ロケット開発/打上げから学んだプロジェクト・マネージメント」と題し講演。長年、紀北工業高校や和大でソーラーカープロジェクトを指導する薮下能男さんの講演「『ものづくり』系のシニアアドバイザーとして」もある。
午後0時半~5時半。ポスターセッションは2時10分から。無料。クリエ(073・457・8504)。
写真=レースで優勝したソーラーカー
(ニュース和歌山より。2017年2月22日更新)