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 もうすぐ3月3日、ひな祭りですね。ひな人形や桃の花を飾られる家庭も多いのではないでしょうか。今回は少し強引ですが、3(参)にちなんだ魚として鯵(アジ)に注目しましょう。

 鯵の仲間は鋭くとがった「ゼイゴ」と呼ばれる稜鱗(りょうりん)が特徴です。この特殊な鱗(うろこ)は、攻撃から身を守り、周囲の変化を感知し、効率よく泳ぐのを助ける役割をしています。

 水温が低いこの時期、須江の内浦ビーチに鯵の大群が現れます。見渡す限りの鯵の壁に、さっと穴が開いたかと思うと、次の瞬間にはブリ、マトウダイなどの姿。キラキラと目まぐるしく形を変える鯵の群れと捕食者の追いかけっこは、迫力がありながらも美しく、いつまでも見とれてしまいます。 (第2・4水曜号掲載)

写真=鯵の大群とそれを狙うマトウダイ(中央奥)

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写真家 塩崎仁美…東大阪市出身。和歌山県内を中心に水中写真を撮影。東日本大震災の被災地でもボランティアダイバーとして活動している。

(ニュース和歌山より。2017年2月22日更新)