先発医薬品と同等の有効成分と効能が認められつつ、価格が低い後発のジェネリック医薬品。和歌山は使用割合が低く、昨年は全国43位に留まっている。医療費の削減を目的に国が2020年度末までに普及率80%を目指す中、和歌山県内でも関係機関がPRに乗り出した。
ジェネリック医薬品は先発薬の特許が切れた後に、同等の有効成分を含み、効能や安全性をクリアした他社が製造する医薬品。先発医薬品に比べ、開発費や研究期間が大幅に縮小でき、おおよそ半分の価格に抑えられる。
利用割合は沖縄が全国1位で、和歌山は毎年、40位以下で推移している。これを受け、和歌山県と和歌山県薬剤師会、和歌山県保険者協議会が初めて共同でPR活動を始めた。第一弾として卓上のぼり旗を作成。「お聞きください ジェネリック医薬品!」の文字ときいちゃんのイラストをあしらい、2月から県内約500ヵ所の保険薬局窓口に設置し、利用者からの質問を積極的に受け付ける。
推進する全国健康保険協会和歌山支部は「高齢化や医療の高度化が進み、医療費は人口減にかかわらず年々増加している。社会全体の医療費負担を減らすため、医療現場と利用者が一体になり普及を進めていく必要がある」と話している。
写真=薬局窓口にのぼり旗を設置
(ニュース和歌山より。2017年3月11日更新)